最近の加工食品に含まれていることの多い食品添加物のソルビトール(ソルビット)。この食品添加物はどのような用途で使用されているのか、また危険性や毒性はどうなのかについて解説していきます。
ソルビトール(ソルビット)とは!?
ソルビトールというのは、人工甘味料のことです。
砂糖や果糖ぶどう糖液糖と同じように、人間が甘みを感じる添加物で、WHOが一日の摂取量に制限を定めていないので、日本では多くの食品に添加されています。
確かに、砂糖と比較して、カロリーが低いのは事実です。
ですが…それと同時に、砂糖と比較すると、感じる甘さが弱いので、同じだけの甘みを感じるにはより多くのソルビトールを添加しないといけません。
結局、意味ないじゃん…!!てことですね。
他にも、保湿性が高いので、化粧水などにも使われています。
勿論、食品添加物として、この保湿性が活かされていることも多々あります。
ソルビトールの原料は!?
ソルビトールの原料の多くがトウモロコシ、またはじゃがいもで、それら作物のデンプンを原料として精製されています。
で、ですね、多くの人が勘違いしていることとして、人工甘味料を含む食品添加物を、化学的で、全く自然なものでないと思っていることがあげられます。
確かに、精製しているという点では、化学的なものではあるんですが、元々は自然に存在するものから精製しています。
黒魔術でもない限り、無から有を生み出すことは不可能なので、食品添加物とはいえ、必ず何かしらの原料から精製されているんですね。
問題なのは、精製された単一の添加物を過剰に摂取してしまう(=栄養バランスが崩れる)ことと、その原料となっているものなんですが…とこれはまた別の機会に。
ソルビトールの危険性とは!?
ソルビトールの危険性については、色々言われています。
まずは、依存性。
これは、砂糖を含む甘味料全般に言えることなんですが、糖というのは、脳の栄養素なので、依存性が高い傾向にあります。
依存性があるということは、依存性が低い他のものよりも、過剰に摂取してしまう傾向があるということですね。
そして、もう一つが、お腹が緩くなること。
これは、必ずしも悪いこととは個人的には思わない、というのも、お腹が緩いのと、便秘では、圧倒的に便秘の方が体に悪いですから。
とはいえ、一応下剤として利用されている成分だったりしますので、症状としてお腹が緩くなる「可能性」があるということは知っておいて損はないと思います。
ソルビトールで死亡例!?
海外で、ソルビトールを含む甘味料による死亡例が報告されたというニュースがあります。
これは、2011年イギリスで報道されたニュースで、無糖ガム(アステルファームやソルビトールを含む)を食べ過ぎて19歳の少女が突然死したのだとか。
正直、これに関しては詳細が不明な上、あまりにも稀有なパターンなので、事故と捉えて、過剰摂取は避けるぐらいで良いと思います。
こんなレアケースを取り上げて「え?ソルビトールを摂取したら死ぬの!?」みたいな過剰反応してストレス抱える方がよっぽど体に悪いですから。
鼻うがいをしてたら、殺人アメーバで死にましたみたいなパターンと一緒ですね。(知らない人も多い??)
最後に
基本的に「糖分」は普段から出来るだけ抑えた方が良いというのが私自身の考えです。
というのも、私たち現代人はどう考えても、砂糖や果糖ぶどう糖液糖、その他、炭水化物を含む「糖質」の取り過ぎです。
昔の人と現代人の食生活における栄養バランスで一番変化が起こったのがこの糖質で、過去と比較して、圧倒的に摂取する割合が増えています。
勿論、体にとって必要な栄養素であることは確かなんですが、現状は適正な量と比べて過剰摂取気味な人も少なくないと思います。
糖質は、ガンの唯一の栄養素であると言われているほどなので、是非、ソルビトールに限らず、「糖」の過剰摂取には注意してほしいと思います。